あの日を追って…
特に何もすることが無い少年はぶらぶら歩く。
気付くと街をでていた。
その時、風に乗って音色が聞こえた。
何故か少年は懐かしかった。
「この音色は…」
少年は走った。
何故かは分からなかったが少年は音色を追った。
音色を追い掛けると、
教会が見えた。
少年は音がする
教会のドアを開けた。
そこには
あの少女がいた。
髪をなびかせ、バイオリンを演奏している。
その音色は心地よく
聞いている人は少年に気付かないくらい
人々は音色に夢中になっている。
少女が演奏を終えると
教会に拍手が鳴り響いた。
少女は少年に気付くと
バイオリンを床に置き
少年の手を引いて教会からでた。
「シャルアム待ちなさい!」
そんな声が響いたが少女は
気にしないで少年の手を引いた。