あの日を追って…

その果てに


ヴェルディは今まで犯した罪を拭うように屋敷を出て教会につとめた。


少年の消したシャルの記憶は蘇ってシャルは酷く傷をおったようだが、現実と向き合っただけだと、プラスに考えて今を楽しく生きている。

「アラン…!」

シャルはアランを木の下に呼んだ。

少年と出会った、あの木の下…

「ここで…私は…誰かに会ってた気がするの…でも誰だか解らないわ…」


シャルアムはアランにそぅ言うとしゃがんだ。


「でも不思議よね…この木の下に来ると落ち着くの…」


シャルアムは少し落ち着いた声で呟くとアランの方へ振り向く。

「さぁ、アラン!
今日の初仕事よ!
午後からお客様が来るから準備を宜しくね!」

「はい、シャル」

それはいつもと変わらぬ
午前10時。

あの日を追った少年は
今、この時を生きている…

END


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