涙流~~RURU~~
そう気にしない…。



気になんかする理由なんかないんだから。



智也君……。



そうだよね?……智也君。



教室の後ろの方からまた聞こえる海道貴人の声……。



楽しそうに笑う声…



そしてそれに合わせるかのような女の子の話し声。



関係ないよ。心の中の私はそう言う。



これはドキドキなんかじゃない。違うから……。



ね……智也君。こんな私……。



なんで…聞こえるの?あいつの声…。



聞こえてくる他の人の声や色々な雑音とは全く別に聞こえる声。



なんで…っ…やだ…そんなの…。



なんなのよ…。








そこへ担任の山城が入って来た。



ガラガラ…教室のドアが開く音。



「さぁ、席に着けよ!出席取るぞーー」




















< 107 / 219 >

この作品をシェア

pagetop