涙流~~RURU~~
担任の山城は体育会系の先生で、歳は30くらいかな。



先生としては若い方だと思うけど、いつも元気で、汗かいてるし…。



がっちりした体格はなんだか一年中暑苦しい感じで、私はあまり好きじゃない。



体育会系特有の『熱い乗り』みたいなのも、私にはあまり共感できないから。



「えーーーと、今日はホームルームの時間に体育祭の出場項目を決める!!各自、それまでにしっかり何に出たいのか、しっかり決めておけよ。この2年B組が優勝できるようになぁーーー!!」



山城先生の気合いの入った声が教室中に響き渡る…。



「気合い入りすぎてて引くっつうの…」



横の席の男子が呆れたように呟いた。



「体育祭はY高校の年間行事の中でも最も盛り上がるメインイベントだ!!」



山城先生はさらに気合いを入れるように、机をドンっと握り拳で叩いた。
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