涙流~~RURU~~
休み時間、日南はプリントを見ながら、出場項目と人数をチェックしていた。



「100メートル走と、200メートル走…あとは、1500メートルかぁ…障害物競走はすぐ決まるとは思うんだけどねぇ~」



日南は体育祭の実行委員…日南から聞くまで知らなかったけど…。



私はその横でボーっと窓から校庭を眺めていた。



教室の片隅では話が盛り上がってる子達が、大笑いして騒いでいる。



最近学校で無理に笑顔を作ったり、騒いでる友達の輪に入ってテンション上げて頑張って話を合わせたりしなくなっていた私。



別に意識してそうしている訳ではないけど、



私は私で…いいかなって思うようになったから…。



無理して自分を作るのはやめようって、心のどこかで思っていたのかな?



そしたら、すごく楽になった気持ち。



「琴弥~。やっぱさぁ~メインはクラス対抗選抜リレーだよね~!」



日南の声に力が入る。



「日南は出るんでしょ。あたし、応援するよん♪頑張って」


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