涙流~~RURU~~
結局…リレーの選手になってしまった私。



ホームルームの後、リレーの選手だけ残る事になった。



私の隣りでやたらにご機嫌の日南とは正反対に不機嫌な私。



海道貴人の両脇には最後に決まった女の子…山崎さんと増川さん。



2人はベッタリと海道貴人に引っ付いていた。



「この8人で優勝目指して頑張ろう。なんてったって、リレーは高得点競技だからな。だから、走る順番もすごく大事なんだよね」



と、海道貴人が言った。



「あのさぁ~私は結構足速い方なの。だからいいけど、渡辺さんはどうなのよ?なんか運動神経なさそうだし…大丈夫なわけ??」



海道貴人の横にいる山崎さんが私に向かって、睨むような目つきで言ってきた。



きっと海道貴人の事で私の事を良く思ってないのかもしれないと思った。



私を見る目つきはなんだか冷たいものだった。



日南はそんな態度の山崎さんムカついたのか、



「山崎さん、その言い方はちょっと失礼だよ。これからこのメンバーで頑張ろうって、海道君が今言ったばっかりでしょ」



と、少し強い口調で言った。




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