涙流~~RURU~~
教室に入ってバタンと荷物を置く。



そして更衣室に行き、でジャージに着替える。



なんだか自分自身にイライラしてしまう気分だった。




更衣室の壁にある鏡を覘く……。



『私、今どんな顔してる?』



こんな顔で……こんな私を智也君はどう思うかな??何を思うかな??



…智也君、こんな私………。



私あなたを好きでいる資格はありますか?



あなたに思ってもらう存在でいいのかな?



海道貴人…。



あんたが私の目の前に現れると、そのたびに私の心の中が変になる。



お願い…。そっとしておいて。



私には智也君がいる。



智也君を好きで大事でそれが1番なのに……。



だからお願い…これ以上、私の心の中をかき回さないで。



苦しいの。



私が居心地いい腕の中はあんたじゃない。



居心地いいのは…智也くんの存在。



苦しいのは嫌だよ…。やっと見つけた幸せな場所。



失いたくない。



だからお願い…私には関わらないで・・・・・。


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