涙流~~RURU~~
「あ……」



思わず口を開けたまま、固まってしまう私。



そして視線は真っ直ぐ目の前へ。



その店員は、私から代金を受け取るとビニール袋に入れたミルクティーを差し出した。



「10円のお返しです。ありがとうござ……」









目が合って重なる視線。








私の視線に気づいたのか、



私の事に気づいたのか、



どちらなのかは分からないけど、その店員は私を見ると少し言葉を詰まらせた。
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