涙流~~RURU~~
なんなの………。



また私の中で何かが騒ぎ出す。



海道貴人の話題で盛り上がる女の子達にイライラした。



でも……それっておかしくない??



アイツノ…コト…

キニナルナンテ…

ドウカシテルヨ…ワタシ…



「うっわ…噂をすれば…海道君がこっちに戻って来たよ♪」



そして、何人かの女の子があいつにかけ寄る。



あっという間に女の子達に囲まれるあいつ。



少し照れたような、困ったような目のあいつが視界に入る。



カンケイナインダカラ………



そしてそのあいつの目は私を見つける。



目が合う…。重なる視線と視線。



視線を避けたいのに。なのに……ズルイ。



そんな目で見るのはズルイよ。



そんな優しい目で真っ直ぐこっちを見ないでよ。
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