涙流~~RURU~~
「今の人ね…同級生で…それでね…」



無理して作る今の私の笑顔は醜いに違いない。



どこか不自然な私の笑顔を見る智也君。



智也君が気づかないわけがない。



それでも私は必死だった。



「リレーが一緒なの…だから…ただそれだけの人で…」



智也君はそんな私をさらに真っ直ぐに見つめる。



騎馬戦が始まって盛り上がるアナウンス。



応援の声も一段と大きくなる。



周辺は大きな拍手に包まれている。



そんな中、私は智也君の呼吸の音まで聞こえてきそうなほど、智也君の反応に集中していた。







傷つけたくないから・・・・・。



智也君は私に心を開いてくれた人・・・・・。



智也君に私の心も救われていったのだから・・・・・。



傷つけちゃいけないんだ・・・・・。



どうすればいい??



そんな悲しい目をしてるのは、私のせいだよね??
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