涙流~~RURU~~
私は黙って、そのままその場に座り込んだ。



力が抜けていく・・・・・



しゃがんだまま顔を手で覆った。



・・・・・。



気がつかないうちに、涙が頬に流れていく。



アタシハ・・・・・



サイテイ・・・・・サイアク・・・・・



智也君を大好きなのに、なんでこんな態度をとってしまったのだろう。



智也君を支えるのは私。



私しかいないんだ。なのに……。



私はズルイ。



失いたくない。それが怖いんだくせに…きっと智也君を不安にさせてる。



智也君を。そして智也君の気持ちも。



それなのに考えるのは、思うのはさっきのあいつの背中。



こうやって目を閉じると浮かんでしまう。



何度も消そうとするのに、



智也君のことだけ考えたいのに、どうしても、どうしても………。



悔しいけど、あいつが頭から離れない。



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