涙流~~RURU~~
第8章~決意~
静かな空間・・・・・テレビを消してソファーに座る。



携帯の着信音が鳴り響く。



「もしもし…琴弥?」



「うん」



「もう琴弥の家の前まで来てる。出てこれる?」



「分かった。今、行くね」



窓越しに外を見ると、2階の方を見てる智也君がいた。



私は急いで智也君のいる外へと出て行った。



智也君は笑顔で私を見つめてくれた。



私もそれに笑顔で答える。



「ゴメン…急に…」



「全然平気だよ。あたしも智也君に話があったし」



その私の言葉に一瞬だけ曇る智也君の表情。



「昼間は何も言わず帰えっちゃって悪かったな…。でも琴弥、めっちゃ速くてびっくりしたよ」



「そんな…ただ必死に走っただけ。真顔だったと思うから恥ずかしいよ…」




「俺…あの時…ちょっとやきもち…やいた…ごめ…」



智也君はそう言いかけながら、強く私を包み込んだ。



私は智也君の腕の中・・・・・。



『私の居場所』
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