涙流~~RURU~~
「はい、これ。大切にしないとね」



舞華ちゃんの日記を智也君に渡した。



「じゃあ、俺は帰るよ。俺、なかなか時間だなくて会えなかったりするけど、電話もメールもするからな。琴弥、……色々ありがとうな」



何度も振り返りながら、智也君は私に手を振った。



私もその姿が見えなくなるまで智也君の背中を見送る。











どこか・・・・・この広い空の上・・・・・。



智也君の気持ちや思いと一緒に、



私の気持ちや思いが届くなら・・・・・



見守っていてください。



そう思いながら見上げた空には、いくつもの星がキラキラと光っていた。



涙を流す事もあるかもしれない2人の未来。



傷付けたり、傷付けあったりするかもしれない。



でも私はやっぱり智也君のそばにいたいんだ。



流した涙の分・・・・・幸せになれるはずだから。



流した涙はきっと無駄なことではなかったんだよ。



だから、私達は幸せになろう。



これからの毎日、これからの未来。



そう、ずっと、ずっと。






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