涙流~~RURU~~
第3章~思いの行方~
緊張気味の私の手を取り、ドアを開ける智也君。
手をつないだまま家の中へ入っていった。
「いらっしゃい。はじめまして。智也の母です」
すぐそばの部屋から顔を出した人…わっ…似てる…。
智也君のお母さん。
少しだけ微笑んだように見えたけど、どことなく影のある表情の人。
細くて綺麗なお母さん。目元が智也君にそっくり!その視線の先には私…。
「…っつたく、いちいち出てこなくていいから」
こっちを見てるお母さんに向かって、
照れたような口調で言う智也君がなんだか可愛い。
「は、はじめまして。渡辺琴弥です。おじゃまします!」
私は軽く会釈をして、智也君に手を引っ張られるような感じで2階へと上がった。
2階には智也君の部屋と隣りにもうひとつ部屋があった。
何気なく見ると、
扉に掛かる可愛いパステルカラーのプレートが目に入る。
プレートには《まいか》の文字。
まいかちゃん……。
その部屋は……
智也君の妹の部屋。
手をつないだまま家の中へ入っていった。
「いらっしゃい。はじめまして。智也の母です」
すぐそばの部屋から顔を出した人…わっ…似てる…。
智也君のお母さん。
少しだけ微笑んだように見えたけど、どことなく影のある表情の人。
細くて綺麗なお母さん。目元が智也君にそっくり!その視線の先には私…。
「…っつたく、いちいち出てこなくていいから」
こっちを見てるお母さんに向かって、
照れたような口調で言う智也君がなんだか可愛い。
「は、はじめまして。渡辺琴弥です。おじゃまします!」
私は軽く会釈をして、智也君に手を引っ張られるような感じで2階へと上がった。
2階には智也君の部屋と隣りにもうひとつ部屋があった。
何気なく見ると、
扉に掛かる可愛いパステルカラーのプレートが目に入る。
プレートには《まいか》の文字。
まいかちゃん……。
その部屋は……
智也君の妹の部屋。