涙流~~RURU~~
私は、智也君が戻って来るのを待ちながら、部屋を眺めた。



緑色のカーテンが、開いた窓から入ってくる風に揺れる。



綺麗に片付いた部屋。机には教科書や参考書が並ぶ。



本棚には沢山の難しそうな本。



智也君はいつもこの部屋で過ごしてるんだ。



この部屋で・・・・・



そう思うとなんだか居心地がいい…。



私はしばらく目を閉じていた。








「はい。どうぞ!」



智也君が戻って来て、運んできたジュースを私に手渡し、椅子に座った。



「ごめんな。俺の母さん、愛想なくてさ」



「そんな事ないよ。優しそうなお母さんだね。それに智也君によく似てるし」








「え……似てっこないよ」



そう言うと、智也君は



少し投げやりな言い方で私から目を背けた。

























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