涙流~~RURU~~
「なんで?だって目の辺りなんてそっくりだよ♪」



智也君は、私の言葉に表情を曇らせる。



悲しげな色をした目にドキっとする私…。



「似るはずないんだ…」



「えっ…」



ミルクティーのグラスの中の氷が溶けて、カランと音をたてる。



しばらく2人で黙ってしまった。



「…ってかさー、琴弥ってホントに方向音痴だよなぁ。俺が近くまで様子を見に行ってなかったら、まだ今頃迷ってんじゃない??」




沈黙を突然破ったのは、智也君だった。




おどけた顔で私の顔を覗き込む。




さっきの表情とは違う優しい目、優しい声が安心をくれる。




「えー…つ…途中までは順調だったんだよ!あと少しの所で分からなくなったけどさ。」




私も笑顔で答える。




「俺が行って正解だったな」




「はぁ?」




「やっぱ、琴弥には俺がいないとなぁ」




「はぁ…まぁ…うん…」
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