涙流~~RURU~~
え……?



何っ??



うわっ……!!



真横から突然かなりのスピードで何かが現れて、



次の瞬間………、



私は自転車ごと倒れていた。








「…ぃたぁ…」



その場に倒れたままの私。自転車のカゴから飛び散った教科書やノート…。



アスファルトにぶつけた手足が痛む…。



ゆっくりと立ち上がろうとして、目の前に視線を移した。



そこには倒れた自転車と、すぐそばで私の散らばった荷物を拾い集める男の子がいた。



「ごめん…いや…す、すいませんでした。怪我はしてませんか?」



私と目が合うと、その男の子は少し慌てたように大きな声で言った。



私の答えを心配そうに待っているかのようにあたしを見ていた。
< 4 / 219 >

この作品をシェア

pagetop