涙流~~RURU~~
「お前に彼氏いるなんてホントに意外だね」



なんて言って、通り過ぎて行った海道貴人。



そしてすれ違う瞬間、ニヤリと笑う顔。



!!!!!



なんかその表情がすごくむかついた私。



なんなのー!あいつ。



一気に気分が最悪になる私。



私に彼氏がいたらいけないわけ??



「あ、あんたに関係ないじゃんーーー!」



私は海道貴人の後ろ姿に向かって、思いっきり叫んだ。



廊下にいた何人かが驚いて私を見る。



海道貴人は振り向きもしないでそんな私を無視して、そのまま行ってしまった。



「琴弥。何、大声だしてんのよ。発声練習ならカラオケ行った時すればいいじゃん♪」



やっと私に追いついた日南が言った。
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