涙流~~RURU~~
は??誰??この声って・・・・・。



私は声の方へと振り向いた。



「なんでいるわけ??」



私を見て、迷惑そうに呟くその声は………



海道貴人だった。



「なによ。あんたにねぇ、そんな風に言われる筋合いないんだけど」



そう言う私を無視するように、スタスタと教室に入り自分の机の中を覗き込んでいる。



「ふーん…俺は部活が終わって、忘れ物取りに来ただけだから。ってかさぁ…お前って…」



海道貴人は何かを言いかけて、プッと笑った。




「!!!…」




何よ、何なのよ!!



ムッとする私に、



「お前ってさ…字も絵も…下手だなぁ…と思って」



私が苦労して書いてるポスターを指差した。



そして、またしても、あのニヤリ顔を見せた。



なんか、なんか…こいつ…。



かなりむかつくんですけど……!!
< 67 / 219 >

この作品をシェア

pagetop