涙流~~RURU~~
だから俺…あいつの前だと絶対素直になれない。



得意の営業スマイルだって出来ないんだ。



俺が優しく微笑むと、たいていの女の子は顔が赤くなって照れたりする。。



初めのうちは、それがどうしてなのか分からなかった俺。



けど今じゃあ…ちょっと分かるんだよね…。



つまり、それが俺の『武器』ってね!!



なのにさ…。俺はあいつに冷たい…と思う。



わざわざ嫌味な態度とってどうすんだよーーーって、心の中の俺が今日も叫ぶ。



俺って意外と不器用なのか…って、自己嫌悪…。



それに…問題が…。



大きな問題が1つ…あるんだよね。



それは今日、あいつがしゃべってるのを偶然聞いて分かったこと。



そう…あいつには、あいつには…『大好きな彼氏』がいるって事。



聞いた時はさすがにヘコんだけど、仕方ない…よね??



俺だって告ったわけじゃないしさ…。



第一、あいつと俺…まともな会話した事ないんじゃん??



彼氏がいる…彼氏がいる…俺の頭の中でその言葉が何度も連呼するけど…。



やっぱり俺…あいつの事、諦めたくないや…。


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