涙流~~RURU~~
俺はニコッと笑った琴弥の笑顔にホッとした。



そして荷物を降ろし、レジカウンターへ。



アイスコーヒーと琴弥の分を合わせてドーナツを買って席へと戻る。



久しぶりの琴弥が目の前にいる…それだけでマジでなんだか嬉しいし…。



琴弥の分のドーナツを差し出すと、思ってた以上の反応で喜んでいる…。



っったく可愛いって…。ヤバイよ…ホント…可愛い。



制服を着ている琴弥。



肩越しにルーズに結わく長い髪。色白のその肌は、今はほんのりピンクに染まっている。



店の中に広がるシナモンの甘い匂い…ドーナツの香りに包まれながら、俺はしばらく琴弥を眺めていた。



そして琴弥と目が合う…。



そらされる視線。



視線をそらさないで…。俺は琴弥と見つめ合っていたいよ。



その表情を全部俺のものにしたいよ…。



琴弥には、どんどん俺、わがままになっていくね。



こうして欲しい…とか、それは駄目とか…さ。



琴弥はそんな俺に愛想つかして気持ちが冷めたりしないかな?



こんなにも、欲張りな俺を琴弥、君はどう思う?



今の俺は琴弥に嫌われるのが何よりも怖いんだ。








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