涙流~~RURU~~
私はソファーに、顔を埋めた。



少しずつ落ち着き始める私の心臓の音。



徐々に冷えていく私の頬…。



そして、かすかな雨音が耳に入る。



えッ…雨??



そうだ…洗濯物!



私はバタバタと急いでベランダへ行った。



そして、急いで取り込んだ洗濯物を慣れた手つきでたたんでいく。








今日も母は帰りがおそいのだろう。



最近は遅くなっても電話も来ない。



降りだした雨はどんどん強まっていくようだった。



時々、強く降る雨が窓を叩きつけてビクリとした。








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