manaloha
うさぎちゃん


若い頃、エスクヮイヤクラブのバニーちゃんに憧れてました。

だってすごぉくかわいいんだもん
あの耳にあのしっぽ!!!!


友達がバイトしていたのですが、辞める時にバニーセット一式ぱくって来ちゃって、うれしそうに自慢されました。

なので、エスクヮイヤはあきらめて別のクラブのバニーちゃんの面接へ。
もちろん、そのお友達と二人で行きました。
(うさぎちゃん好き)


そこのバニーちゃんは耳がなくて衣装もちょっと地味め。

ちょっとがっかりしながら面接を受けていると、そこのママがマナに向かって言いました。

「あなた、ホステスしたら」


ん?


はい?
なんですと?




聞くと、お友達もマナも身長が高くて、二人がお店に立っていると圧迫感があると言うのです。


ほ、ホステスぅ!?!?


その頃マナはアパレル業界でお仕事していたのですが、お洋服代欲しさにバニーちゃん、しようと思っていたのです。

未知のおじさまの横でにこにこするためではありません。

お友達は横でにやにや笑いを堪えています。

むっ。
「じゃ、じゃあ、私じゃなくてこの子でも良いんじゃないですか!!!!?」

「Yちゃんは髪の毛も短いしボーイッシュ過ぎるの。マナちゃんは色気もあるし、人気出ると思うわよ」


あっさり却下。


負けたのか?
いや、勝ったのか???


なんだか腑に落ちないまま、お洋服代欲しくて承諾しました。

これがマナ、夜のバイトの始まりです。

それから一度もうさぎちゃん、なったことありません。
(-ω-)


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