manaloha
「出来るよ」
マナはカイルくんに、ケリーと着替えの洋服を渡して、自分の作業に戻りました。
その時です。
ぶちっ。
鈍い音です。
何でしょう?
!!!!
見るとそこには腕の取れてしまったケリーが!!
目を大きく見開いて見ると、カイルくんはきょとんとしています。
「なっ何したのっ!?」
「だってマミィ、腕を抜くって言ったじゃない」
「袖から抜くんだよぉ。体からじゃなくて」
その時です。
「知らねーよ」
!!!!は!!!?
「今なんて言ったの」
「知らねーよ、って言ったよ」
「何なの、その言葉使い!?」
「だって〇〇くんだって言うよ」
「じゃあ〇〇くん家の子にしてもらいなさいっ!!」
「やだね」
「嫌でも、マミィはそんな汚い言葉使う子いりませんっ!!」
「じゃあマミィが出て行けば」
「‥分かった。もう明日から帰って来ないから」
「いいけど」
腕の取れてしまったケリーを手にカイルくんを見ると、ぷんとそっぽを向いています。
「もうカイルくんなんていらない。橋の下に捨てる」
するとカイルくんはころっと態度を変えました。
「マミィ、ごめんなさい」
半泣きになってマナを見つめて言いました。
「何がいけなかったか解る?」
「汚い言葉を使ったこと」
「それから?」
「マミィが帰って来なくていいって言ってごめんね」
マナはカイルくんをぎゅっとしました。
「マミィもごめんね。でも良いことじゃないから、もう汚い言葉使わないでね」
「はぁい」