妖怪の恋愛
「お~い!!」
長い漆黒の髪を揺らしながら一人の少女は自分より前にいる少女に声をかけた。
「あ、一美!」
一美と言われた少女は少し肩を揺らしながら喋った。
「み、みき・・・あんた走るのはえーよ!!」
「走ってないから・・珍しいね、一美が寝坊するなんて。」
「最近寒いからつい、ね・・・」
この二人の名前は、男っぽい口調の子が豊崎一美。
もう一人が平沢みきである。
「もうすぐで冬休みだね!」
「あ、うん・・・今年も手伝いさせられるのかなぁ・・・」
「大丈夫じゃない?去年は一美頑張ったじゃん!!」
「そうかなぁ・・・・」
よっ、俺豊崎一美!
なんで男口調なのかは置いといて・・・・
俺たちは、私立桜花高校に通ってるんだ!!
俺たちは二年生。
一見、普通の高校生だけど俺たちには秘密があるんだ。
ま、その事は放課後に!!
「一美、今日は祐斗いないの?」
「アイツなんかしらねーよ」
そう言って二人は教室に入っていった。