クリスマスの贈り物
「優香はまだその事引きずってるんだろ?俺じゃ力になれない?俺優香の事知りたい。」

弘樹・・・

ありがとう。

私のなんかにこんな事言ってくれて。

でも・・・弘樹が思ってる以上に私は最低な女なんだよ?

それでも聞いてくれるの?


私の目からは涙が落ちた。

「え?優香?」

「ごめん。」

「いや・・・俺の方こそ・・・無理に思い出させたりして悪かった。」

私はある決心をした。

弘樹なら・・・弘樹なら受け止めてくれるかもしれない。


「弘樹。この後二人でご飯でも行かない?私の話を聞いてほしい!」

「わかった。ありがとな。」



弘樹は隼人君にメールを打ってくれた。

『俺ら先帰る。後は二人でラブラブな夜を過ごしてください!』と。

弘樹が打った内容を大声で二人の方に向かって言ってた。

今思えば笑わしてくれたんだよね?

弘樹なりの心遣い

でも今は笑う気分じゃなかった。



地上に先に着いた私たちは遊園地を出て地元まで戻った。

電車の中は無言だったね。


弘樹はあの時何を考えてたのかな?


私は何て話そうって考えてたんだよ。


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