クリスマスの贈り物
「本当にここでいいの?」

私たちが向かった先はファミレスだった。

『弘樹に何処がいい?』と聞かれとっさに出た場所。

「いいよ。ここの方が落ち着くし・・・」


私たちはまずドリンクバーを頼み話をすることにした。

今の私は何も食べる気がしなかった。

弘樹はお腹すいてないのかな。

もう8時だよ?


「話してくれる?」

ここに入って10分。

私はどう切り出そうか悩んでいたから弘樹の言葉は嬉しかった。

「うん。この話聞いたらたぶん弘樹私の事幻滅すると思う。その時はそれでしょうがないと思うから帰っていいよ?」

「俺はそんな事しない!優香を信じるよ。」

ありがとう

私は心で答える。


「あのね、これは私が中学一年の時だったんだけどね。」

この話をするのは二回目。

中学2年の時に知り合った真菜には仲良くなって話すことが出来た。

私の辛い過去。

二度と忘れることはないだろう。


< 26 / 54 >

この作品をシェア

pagetop