クリスマスの贈り物
話し終わると警察の人は誰かに電話をしていた。

私は自分を責めた。

どうして私は何も出来なかったんだろう。

あの時私が必死で止めていれば愛は死なずにすんだ。

今もまだ私の隣で笑ってたよね?


私が出来ることはただ一つ。

前に教えてもらった彰の連絡先。

愛の復讐は私がする!

「優香ちゃん少しの間この携帯預かってもいいかな?代わりのものを渡すから・・・」

「え?待って!少しだけ貸して!」

「しかし・・・これは重要な証拠です。」

「貸してください!別に消したりしませんから!」

「・・・わかりました。はい。」

私は携帯を受け取った。

すぐさま彰の連絡先を探す。

「どこ行くの?」

「ちょっと電話を・・・」

「誰に?」

私は逃げた。

「あ!ちょっと・・・行きなさい!」

「あっはい。」

若い警察官が追ってくる。

ここで捕まるわけには行かない!

私は必死で逃げた。

あ!そうだ。

私は止まった。



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