クリスマスの贈り物
「どうなったの?」

警察官が聞いてくる。

「私帰るね。これどうぞ!」

私は携帯を渡した。

私が危なくなったとき警察の人が来てくれる様に彰の住所を残して・・・


「え?ちょっと待って!」

警察官は私の腕を掴んだ。

「何?」

「どこ行くの?」

「だから家に帰る・・・」

「嘘言うなよ。彰君の所行くんだろ?」

ば、ばれてる・・・

「離して!」

無理やり離してもらおうとしたが男の力には敵わない。

「自分のがどうなってもいいのか?最低な男なんだぞ?」

「それでも・・・それでも・・・愛を助けれるのは私しかいないの!私は愛を止めることができた。でも止めれなかった。こんなの友達失格だよ。ウゥ・・・」

私の涙は止まることを知らない。

何回も何回も出てくる。


「今私が出来るのはこれだけなの!離して。」

バシッ

頬が熱くなる。

何今の・・・

私叩かれた!?


私は今何が起こったのか理解できなかった。


「あ!ごめん。叩いたりして・・・でもな、愛ちゃんは君に復讐してほしいからメール送ったのかな?・・・違うよね。君にお礼を言いたかったんだよ。家族でもない・・・優香ちゃんにメールを送ったんだよ。この意味わかるよね?」

私は静かに頷いた。

「もし自分が死んだとしても友達に・・・親友にそんな自分と同じ目に会うかもしれない所に行かせたいと思う?」

「う・・・うん・・・ううん。」

愛は私の事を友達だと思ってくれてたよね。

それじゃあ私は今愛に何をしてやれるのかな?

もう何もないのかもね・・・


「優香ちゃん・・・俺たち警察を頼ってくれないか?」

え?

「俺たちに任せてくれ!」

私は静かに頷いた。

私はもう何も出来ない。

ごめんね。

愛・・・
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