クリスマスの贈り物
「もしかして失恋?悲しいよねー俺もしちゃってさ。」


そんなんだからするんだよ。

お生憎様私は失恋なんかしてませんから。


「ねえ、失恋したもの同士お茶でも飲みに行こうよ。じっくり話し聞いてあげるよ。イブだしさ。」


だから私は失恋なんかしてないから。

って、こいつ何腕なんか握ってやがる。


「ちょっ、離してください!」

「いいじゃん。ね?」


こいつ力強いし・・・。

女の私が男に勝てる訳ないじゃん。


私はどんどん引きずられる。


「離してよ。」


周りの人も気付いてるのに知らんぷり。

もうありえないよ。


私が諦めたかけた時だった。

あなたが私を助けてくれたのは…


「離しなよ。」


え?


ナンパ男の力が緩む。

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