クリスマスの贈り物
「優香。帰ろう。」

「うん♪」

長い長い学校が終わった。

私たちは部活に入っていない。

だってせっかくの青春時代、全部部活ってどうよ?


「今日は何処行く?」

「んーそだねー」

私たちはそんな話をしながら校舎から出ると黄色い声援があちこちで聞こえる。


「あの二人やばくない?」

「だよね?そこらのアイドルよりかっこいいよ。」

そんな声も聞こえた。


「何誰か来てるの?」

「さ?」

私たちは女の子を掻き分けてその人を見た。

ん?

あ~~~~~~~~~~!!!


「あ!優香。真菜ちゃん。待ちくたびれたよ。」

「な、何でいるの!?」

真菜も驚いてる。

「いいじゃん。これから一緒に帰ろうよ。」

「帰ろうよって・・・」

弘樹らの学校って私らの学校から一駅かかるくない?

大丈夫なの?

「弘樹が優香ちゃんに告ったって聞いてさ、来たんだ。」

そ、そんな理由?

「私には会いたくないの?」

「それが一番の理由だから。」

真菜と隼人君はいちゃいちゃいちゃいちゃ。

余所でやってください!


「本当は俺一人で来るつもりだったんだけど、こいつが来るって聞かなくてさ。迷惑だった?」

弘樹の潤んだ目。

その目かわいすぎなんだって!


「そんな事ないけどとりあえず場所変えない?」

私は周りの人を見た。

すっごい見られてるんだけど・・・

「んじゃあ、ゲーセン行こう!」

「いいねー」
< 43 / 54 >

この作品をシェア

pagetop