クリスマスの贈り物
それから一週間

あれっきり弘樹からの連絡が途絶えた。

私からも連絡はしない。

だって何か私から連絡するのって嫌だもん!

でもあの時真菜の一言で動いて良かった。

あの時ああしてなかったら私たちはもう会わなくなっていたと思う。


「あれから連絡しれないの?」

真菜の心配した顔。

「うん・・・」

私は弘樹に会わなくなって相当落ちていた。

弘樹がいると幸せ

弘樹がいないと辛い

私はもう弘樹という名の罠にはまっていたんだ。


「優香から会いに行けばいいじゃん!」

「えーやだよ。」

「どうして?」

「だって私の方が好きって思われるのは嫌じゃん。」

私は一日に何回も空ける携帯をまた開けた。

弘樹から来てるわけないのに・・・

本当にどうしたのかな?


「優香はそれだから今までの彼氏にも愛想つかれるんだよ。」

真菜の言うとおりだ。

私は想うより想われる方が好き。

でも想われすぎるのもうざい。

自分勝手でごめんね。

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