クリスマスの贈り物
う・・・

緊張する。

今私は弘樹の学校に向かっている。

電車で一駅

それは今の私にとってすごく早く感じる。

元々近いけどさ・・・


弘樹は最初どんな気持ちでいたんだろう?

帰れって言われないかな?

いろんな事が頭によぎる。


やっぱりやめようかな。

学校が見え始めた時私は何回もそう思った。

でも真菜の言葉を思い出しながら一歩一歩進んでいく。


「着いた。」

私の学校よりも少し綺麗な校舎を見上げる。

ちょうど下校時間という事もあり、いっぱいの生徒が正門から出てきた。

その一人ひとりを目で確かめる。


恥ずかしいかも・・・

みんなじろじろ私を見る。

こそこそ何かを言っている人もいる。

弘樹・・・まだかな?

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