おれんじまーまれーど
第1章
*友達*
-みさきside-
「加藤さん、現国のプリントあと加藤さんだけなんだけど・・・」
「えっ?あっ!忘れてた!」
私は慌ててプリントを咲に渡した。
手が触れる一瞬にドキッとしてしまう
「ごめんね、はい永原さん」
咲って本人の前では
呼べないんだけど・・・
「別に大丈夫だよ、ありがとうね」
もう行っちゃうのかな?
プリント集めに来ただけだもんね・・・
でももう少しだけでも
話していたい。
って思ってたら、
「加藤さんの書く字っていつも綺麗よだね
私好きだなぁ、加藤さんの字」
咲から話しかけてくれた