瞳の中には君が居て
竜心が見せた、あの表情の意味。
大好きで大切な人が見せた…
かなしいかお。
わざと笑顔をつくる、竜心。
それは竜心がみせた、
初めての弱さだった。
「……………」
「…………心ちゃん?」
「……えっ…?」
突然おばあちゃんに名前をよばれ、驚くあたし。
「……疲れているんでしょう?…新しいクラスに慣れてないんだわ、きっと。お風呂わかすから先に入りなさい…」
そう言いながらおばあちゃんはお風呂をわかしにバスルームへ向かった。