瞳の中には君が居て



あたしはおばあちゃんの言う通り、先にお風呂をもらった。

いつもはあたしがあとに入ってお風呂掃除もするのだけれど。
今日は出来そうもない。

「……はー…」


バスタブにつかりながらあたしはため息をつく。

疲れる。
竜心の悩んでることが、わからない。


ちゃぷちゃぷと肩にお湯をかけてやる。
すると肩から湯気出た。


「………………竜心。」


竜心…………竜心。


不満があるなら、
言ってくれれば言いのにな…


あたし、竜心が言うなら直すのに。


全部…頑張って直すのに。



だから…だからね、竜心。
あたしのこと…
嫌いにならないで…





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