瞳の中には君が居て
おばあちゃんの手作り以外の食べ物なんて食べる気になんてなれなくて、あたしは何も食べずに学校へ向かった。
すこし落ち着いた色の髪を触りながらあたしは早めに学校までの道のりを歩く。
さくらはまだかろうじて残っている。
風が吹くとさくらは生きているかのようにあたしのまえでおどった。
「………さくら吹雪……」
落ちてくるさくらを一枚とって、握りつぶした。
…とても綺麗で、可哀相な華…
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