瞳の中には君が居て
「………………っ………」
あたしは思い詰めた表情で不良たちのあとをついていった。
「初公ー開っ!ここが俺らのたまり場でっす♪」
着いたのは学校からすこし離れた路地裏。
フェンスで囲まれていて、いかにもたまり場って感じ。
不良たちは地面に座り、それぞれ雑談や煙草を吸いはじめた。
ただひとり、あたしだけが立っている。
「…………………っ」
路地裏なんてはじめてだからあたしはキョロキョロしていた。