瞳の中には君が居て
「…………オイ。」
すると、ふいに路地裏に響いた低い声。
一瞬シンとなる路地裏。
「…………あ………」
「…何や、こんのか?」
自分の横をポンポンと叩きながら言う転校生。
あたしは素直にとなりに座った。
「…………ゆき……どうした?」
「どうしたって何やねん。」
「え、だって、お前女子超嫌ってたじゃん。」
「あー…そうやったなぁ。」
自分の髪をポリポリかきながら転校生は笑った。