瞳の中には君が居て

輝く生活




さくらのなか、あたしが一生懸命探した家は今時こんな家あんのかってくらい和風だった。

「…………」


あたしは黙って玄関のまえに立つ。
すると、なかからひとが出てきた。

「……あら?」

「……………」

あたしは無言のままだ。

「…もしかして、心ちゃんかい…?」

突然名前をよばれ、あたしはビクッと反応する。

「……あら…!…やっぱり…!」

「…………」

「ふふっ、小さいころ、会っただけだものね。上がりなさい。」

あたしは無言のまま、上がる。






< 13 / 193 >

この作品をシェア

pagetop