瞳の中には君が居て
そしてレストランを出た。
「……海くん…?」
「…………」
ありえない。
おごられるなんて。
おごることがあっても、おごられるなんて。
俺はそのままフロントへ行き、部屋の鍵をもらってエレベーターの乗った。
俺のあとに黙ってついてくる桃。
鍵を使って部屋をあけた。
「おーっ!綺麗じゃんっ」
部屋の景色をみて感激する俺。
やっぱ最上階は違うよね!
そんな俺をみて後ろでクスクス笑う桃。
「…何?」
「カワイイなぁって思って」
可愛い笑顔で言う桃。
可愛いのは俺じゃない。
…桃だよ…
「…可愛くない」
俺は桃をベッドに押し倒した。
「きゃ…っ」
「俺、男だから可愛いとか言われても嬉しくない」
俺は下にいる桃を見つめて言う。
「……か…い…」
熱い瞳で俺を見る桃。
その声も顔も全部がほしい。
「…………桃」
「…か……っ…い…っ!」
俺に抱きついてくる桃。
俺は我慢ができなくなって桃にキスをした。
深い深いキス。
「…ん…っ」
甘い声を漏らす。
…そこからはふたりだけの甘い
甘い世界へ堕ちていった…