瞳の中には君が居て



「…桃……桃……」
「………んー…」


俺が呼ぶと桃は目をこすりながら目をあけた。


「…何……海…~?」


「………おきて…」

俺はむりやり桃を起こした。

「……なに…」


眠そうに桃は起きてきた。


「…メリークリスマス…」
「……え……?」



俺はろうろくに火がともった可愛いクリスマスケーキを背中から出した。


「……………!」



「ちょうど十二時だよ!」



俺はにこっと笑ってクリスマスケーキを差し出した。


「……こ……れ…」



しばらく固まっている桃に俺は心配になった。



やっぱ起こしてまでとかうざかった?
もしかしてケーキ嫌い?




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