瞳の中には君が居て



「………も…」
「…ありがとう…」
「………え…」
「……あ……りがと……」


桃はポロポロ涙を流しながら言った。


「………桃…」
「本当に嬉しい…ありがとう…」


桃は涙を拭きながら笑顔で言った。



「………これ…」



俺はポケットから小さな箱を取り出した。
ピンクのリボンがついた可愛らしい箱だ。



「……………」



俺はまた固まった桃をほって、勝手にリボンをほどきだした。


「……っ……」

「……安物だけどね……」


キラッと光るネックレス。

「…………ありがとう!あたしも…これ…」




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