瞳の中には君が居て



桃も俺に向かって小さな紙袋を差し出した。
どうやらクリスマスプレゼントのようだ。

「ありがと!開けてい?」

「うん!ネックレス可愛い」

「気に入ったんならよかった。あっ、香水?」


中には青いボトルに入った香水。


「その香り、すごい海っぽいの!」



かして、と言って俺のくびすじにシュッと香水をかける桃。


「ほら、いいかお…」


言い終わるまえに俺は桃のくちびるをふさいだ。


「ん…っ…?」


そしてまた甘い世界へと堕ちていった。




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