瞳の中には君が居て



『……さんが目を覚まされたんですよ!』


そういうことか…
そういうことかよ、桃…



もう、さよならだね。



――海さんが目を覚まされたんですよ――



俺は、桃の何?


答えは簡単。
もう出ている。

海のかわりだ…



俺をみてくれてたわけじゃない。


俺を通して海をみてた。


すべてつじつまが合う。
海くんと呼ぶ理由。
バイトの嘘。




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