瞳の中には君が居て



「海斗…海斗…っ…」
「……先輩…っ!」


あたしは海斗の学ランを握りしめながらすがりつくように泣いた。


海斗はこんなあたしを支えてくれていた。



「…先輩……」
「…あたし…あ…ったし…」


泣いて泣いて泣いて。



一番、言ってしまってはいけないことを…
言ってしまったんだ。



「………き…っ…」
「……え……?」



頭んなか真っ白。



「……すき……ゆき……!」




すき、すき、すき。
大好き…………!




あたしはそのまま
眠りに落ちていった。




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