瞳の中には君が居て
次にあたしが起きたときには海斗は笑顔で。
あれは夢だったのかな、って思う。
「先輩!起きてよ!」
海斗の元気な声。
眩しいくらいの笑顔。
「…………ここどこ~…?」
あたしはまわりを見渡す。
白でまとめられた、シンプルな部屋。
「ここ、俺ん家」
「えっ、何で?」
「先輩何か寝ちゃったからさ」
「ええっ!嘘!ごめんね!」
あたしは制服のまま寝ていたようで、シワでひどい状態だった。
「ははっ、先輩制服すごいよ?」
「………どーしよ」
「シャワー浴びてきなよ。そこに着替え置いてあるからさ」
海斗はバスルームを指さしながら、あごで着替えの方向をさした。
「……ありがとう…じゃ借りるね!」
あたしは素直にシャワーをかりて、海斗がかしてくれた着替えにそでを通した。