瞳の中には君が居て



「………と……ぶ…?」
「…………そうや…飛ぶんや」


フッと笑ってゆきは麦茶を飲んだ。
悲しそうな笑顔をみると、言ったことを後悔しているようだった。


あたしもオレンジジュースを飲んだ。


大人に、なりたい。
あたしは、ゆきを守れるような大人になりたかった。



あなたはいま…
笑えていますか―…?



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