瞳の中には君が居て
ゆきが居て、幸せ。
笑ってくれて、幸せ。
あなたを想うと、こんなにも幸せ。
それからあたしたちは時間を忘れたようにはなしをした。
気付いたらあたしは寝てて、ゆきの姿は見えなかった。
「………………朝ぁ?」
……あ。
おばあちゃんに連絡してないや。
そうおもって携帯を開いた。
「…………!?」
“不在着信 17件”
どくん、と心臓が鳴ったのがわかった。
不在着信を確認すると、3件はおばあちゃん。
あとは全部、海斗やリク……いつものメンバーからだった。
あたしは海斗に電話をかけ直す。
プルプル…と音を立て、ワンコールで電話に出る海斗。
『もしもし、先輩!?』
「………電話ごめ」
『ゆきが………!!』
……………え?
ゆき?
「………え……ゆき、が…何……」
『…学校…!…学校辞めたって…!!』
―――ゆきが学校を?
やめた…?
「………な…んで」
『携帯に何回かけても出ないんだ!』
…何で……何で?