瞳の中には君が居て






学校に着くと、あたしはいつもの表情に戻っていた。
自分の下駄箱からスリッパを出してローファーを片付ける。

そしてゆっくりと教室まで歩いた。
「心ちゃ~ん」と誰かがよんでくる。
だけどあたしはふりむかなかった。

教室につくと、あたしはカバンを置いて、屋上へむかった。

屋上へいくとやっぱり誰もいなかった。

あたしはすとんと腰をおろし、ポケットのなかから携帯をだした。

メールが山のように来ていた。
東京のクラスメイトからだ。
あたしはそれらをみずにまとめて削除した。

内容はわかっているから


……もういらないよ……





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